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急に話を振られたスドウは不機嫌そうに答える。
「あ?あぁ、それがどうした。」
「何故殺した?」
「金の取り分を自分だけ多く取ろうとしやがったからムカついて撃ち殺した。」
するとイガラシは確信したように頷いた。
「つまり憤怒って訳だ。そして俺が怠惰。」
皆の頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。
「おい、勝手に納得してんじゃねーよ!つまりどーゆー事なんだよ!」
「七つの大罪って聞いたことあるか?」
「人間の中にある7つの罪源となるものだろう。それが俺たちに当てはまるって言いたいのか?」
「あぁ、その通りだ。」
確かにそれなら7人いること、磔にされていることが説明つく。
どうやってこうなったかはわからないが。
しかし・・・。
「俺は、何の罪も犯していないぞ!」
「タローさんよ。それは後にわかるだろうよ。消去法で当てはめよう。そこの姉ちゃんは色欲だろうな。くたばりそうなおデブちゃんは暴食。タナカさんとハヤテくんは嫉妬、傲慢、強欲のどれだい?」
タナカは顔を真っ青にしながら口を開いた。
顔の青さは高さによる恐怖には見えなかった。
「ぼ、僕は嫉妬、です・・・。」
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