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しばらくその横顔を見つめていると、突然、彼と視線がぶつかった。
「……」
ほんの数秒間、絡み合う視線はとても長く感じた。
…彼と視線が重なったのは、再会して初めてだったから。
彼は一瞬固まると、握りしめていた手を離した。
「……悪い」
気まずそうにそう言うと、ベッドから少し離れた。
その様子に、ちくりと胸が痛む。
「あの、ここは…」
おそるおそる気になっていたことを訊ねると、
「…俺の家」
と、きまりが悪そうに答えた。
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