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「ほんと……変わんねぇな……」
結んだ口元に、彼は微かな笑みを浮かべた。
私を見つめる瞳は、どこか切なく揺れていた。
「…体調は?」
「えっ?…あ、大丈…」
「大丈夫じゃないのに大丈夫とか言うのやめろ。
熱、九度越えだった」
「……九度?」
「昨夜、知り合いの医者を呼んで、すぐに診てもらった。
原因はたぶん過労。
免疫力低下からくる風邪だそうだ」
知り合いの医者って…いつの間にそんな…。
「薬も処方してもらった。
早く飲んでまた寝たほうがいい。
今日は泊まればいいから」
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