第1章 残像
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当時の私は小学校一年生であり、何が起きたかは全く分からず、 ただ家族が眠る場所以外何もなくなった家の跡と まだ夜が明けきらない空を見上げたのを覚えている。 家族と手を取り、安全な場所を探して瓦礫道を裸足で歩いた事は、 私の人生において特筆すべき事柄であり、 自己形成に大きな変化をもたらしたと思う。
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