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「っ!!」
言葉にならない言葉とは、こういう事をいうのだろうか。
誰が家族を取りまとめたのか。
誰が最初の一歩をすすんだのか。
分からないまま
私たちは
瓦礫道を進んだ。
だらりと瓦礫の隙間から白い手が伸びている。
「助けて」と声が聞こえる。
叫び声が耳をつんざく。
幻聴と幻覚に惑わされ、夢なのだと母の手をぎゅっと握りしめる。
目をこすっても、耳を塞ぎいでも
変わらない目の前にある光景は
まさに
地獄絵図だった。
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