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 その夜。  お風呂上がりの髪をドライヤーで乾かしながら、思い出すのは昼間の竹原くんの言葉ばかりだった。 (……綺麗、かなぁ……)  手を翳してみるけど、当たり前だけど自分の手のことは自分ではよくわからない。  それでもふと見た鏡の中の顔は頬が緩んでいて、誰が見ている訳でもないのに何だか恥ずかしくなり、そそくさと洗面所を出て自室に入った。  ベッドに腰掛けた時、携帯の着信音が鳴った。
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