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 今もそう。昼間は熱を出してウンウン唸っていたのに、私の誕生日が終わってしまう直前に、私の"クマさん"はせっせとケーキにイチゴを載せている。不器用な手で決して美しくない、でも気持ちのこもったケーキが出来上がろうとしていた。  私はそのケーキを食べに行く。  この未来も見えていた。そうなるよう一つずつ条件を踏んできたのだ。  そして来週、寛治は男の子を救う。  私は未来を見ることの恐怖を知った。怖いと思いながら、一つすつ選択する大切さも。  未来は変わる。未来は――変えることが出来る。 完 
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