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「…バンコク経由で、 デリー国際空港へ飛んでいただきます。 深夜のご到着になります。 到着ゲートを出たところへ、 赤いターバンを巻いた黒ひげの男がお迎えにあがりますから、 その男を探し出してください」 ちゃんと見つけられるかな、 とぼくが言うと、 アマー氏は、 「目印に『ヒンドゥーの神々は笑う』と英語で書かれた看板を持っているはずです」と続けた。 「この男は、 表向きは、 卓越したコブラ使いの技を持つ大道芸人ですが、 実は政府の特命を受けて動く特殊工作員の一人で、 あなたがたのような逃亡者を秘密裏に移送する技術にかけては、 右に出る者はいません。 英国MI6で、 2年ほど諜報員を務めたこともあります」
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