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「待てよ琢磨!和馬くんは、お前を追いかけて走り屋になり、あの軽自動車で今じゃ負け無しなんだぜ!
それを和馬くんから取り上げるのかよ!」
「正樹、取り上げるんじゃないんだ!和馬が仕事に打ち込めば嫌でも毎朝、碓氷を走らないとならないんだ!
わかるだろ?車を降りる訳じゃないんだ!
つまらないバトルからは卒業して欲しいって事さ!
昔、俺がチームから抜けた様にな!」
「琢磨の気持ちも分かるが、決めるのは和馬くんだぜ!」
「そうだ、それで小島に連絡し、一芝居打った訳だ!」
「まさか、今度のバトルは琢磨も絡んだ複線なのか?」
「俺は、先月、小島に和馬とのバトルを申し込んだんだ」
プルルルル
「トップファクトリー、、、沢木琢磨?」
「はじめまして、今、碓氷で走っているスバルR2のガキは知ってるだろ?」
「あんたが、親父さんか!どうした?」
「和馬を埼玉に行かせる、バトルの相手をしてあげて欲しいんだ!もう君にしか頼めないんだ!」
「どう言う意味かは知らないが、悪いがガキの相手する程、暇じゃなくてよ!
だが、あんたが俺のリベンジを受けてくれるなら考えても良いぜ!」
「リベンジ?何の話だ?」
「忘れたかい?3年ぐらい前に碓氷峠で、あんたのTE71と走ったランタボを!」
「ランタボ?」
「俺はガキとは走らないが、同年代なら走りたいんだ!
幻のTE71と呼ばれた沢木琢磨と本気のバトルがしたい。
もし、あんたが受けてくれるなら、ウチの甥っ子をR2の相手に出す!ガキにはガキだ!どうだ?」
「、、、って事があり、今回の話になったんだ!
で、和馬のバトルは、かなりの苦戦になるはずだ!
出来るなら小島の甥っ子、風見くんに和馬を負かして欲しいんだ!」
「ソイツは和馬くんに勝てるのか?」
「勝てるかは分からないが、少なくとも今まで通りには行かないだろう!
それは、同じ軽自動車だからだ!この矛盾が分かるか?」
「さあ?俺にはサッパリ?」
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