ACT11

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「これは、俺の自論だが、ハイパワースポーツ車と和馬のR2をダウンヒルバトルで例えると和馬が平均100キロ以上のスピードで下るとする、しかし、ハイパワー車で100キロで下るとなると至難の技だ! しかし、軽自動車だと意外と簡単に出来るのさ! しかし、普通ならストレートでハイパワー車に差を詰められてしまう、しかし、ストレートの少ない碓氷で、しかも、MTの軽自動車だと殆どアクセル全開の状態で下りれるんだよ!ハイパワー車だと軽自動車に負けたくない一心で立ち上がりで抜きに来るんだ! しかし、碓氷の様なタイトなコースだと意外に難しいのさ!」 「なるほど、無駄なパワーが邪魔をするって事か!」 「そうだ!昔の俺たちの様に、速くもない車ならアクセル全開が基本で走れたが、ここ数年のハイパワーターボ車なんかじゃ、今の連中には乗りこなせないって事さ! だがな、、、同じ軽自動車同士だと少し違って来るんだよ、それも飛びっきり速い相手なら!」 「つまり和馬くんの盲点は同じタイプの相手には弱いって事か?」 「そうだ、それが碓氷の軽自動車バトルの真髄だろうな!」 そのころ、埼玉の風折峠では連日、一輝と浩太のセットアップが繰り返されていた。 走り終えた浩太のkeiワークスが頂上広場に戻って来た。 「浩太!どうだ?」 「ん、、、どうだろう?風折だとバッチリだけど碓氷に乗り込んでみないと、、、」 すると佑一が 「浩太くん、碓氷は走った事は?」 「あははは、、、ナイですよ」 「オイ!一輝、大丈夫なのか?」 「佑一、心配すんなよ!確かにコースの違いはあるが、浩太には関係ないよ!前夜に乗り込んで走れば同じさ! だいたい、浩太のレベルだとコースに慣れてからなんて考えて走ったんじゃ遅いんだよ! 目の前の峠を攻略するんだ!それより問題はバトルの駆け引きだ!しかし、浩太は数ヶ月前とは違うのさ!」
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