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確かに、こんな身体になってしまったうえに琢哉も失ってしまって、両親を恨んだこともあったけれど。
いまは……。
教会の鐘が鳴る。
父に車椅子を押され、進むバージンロードの先に待っているはずの人はいない。
注がれる、奇異の目と哀れみの視線。
でも、私はかまわない。
「病めるときも健やかなるときも、佐々木琢哉を夫とし、ともに歩むことを誓いますか」
「はい」
私の隣で笑ってる、琢哉に笑い返す。
琢哉の唇が僅かに動いて囁いた。
「ずっと一緒だよ」
そうだね、琢哉。
これからはずっと一緒だよ。
一緒に、生きていこう。
【終】
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