披露と来訪

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 一週間が経ち、再び魔法実技の時間がやってきた。  発表の順番が回ってきた俺は、この日のためにチョイスしたトレーニングメニューを次々と実演し、モヤシ生徒どもに見せつけていった。  もちろん回数を同じようにやっていては絶対に時間が足りないので、そこは説明だけで割愛した。  まあ、連中はメニューのバリエーションだけで圧倒されていたが。  ふふ、恐れ慄け。 「――と、これも先ほどと同じように最低三十回、慣れてきたら五十回をワンセットとして行います。次は下半身のトレーニングに移りますが……」  腋を開いて行う腕立て伏せと閉じて行う腕立て伏せ。  腹筋背筋など、上半身中心のメニューを終え、下半身のメニューにも取り掛かる。  その頃になると周囲の様子は騒然から唖然としたものになり、無言で俺の発表を眺めるだけになっていた。  静寂に包まれし、屋外のグラウンド。  ただ、ルドルフは腹を抱えて爆笑していた。 「最高だぜ! これは画期的な理論だ! お前らもやってみろよ! ふはは!」  …………。  そういえば、塔の近くで会った少女は来ていないのか。  楽しみにしてるとか言ってたけど見当たらないな。  ま、いてもいなくてもどっちでもいいさ。  静まり返ったグラウンドで、俺は黙々と筋トレを続ける……。
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