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◇◇◇◇◇
数時間後。塔の前にて。
「――というわけで、今日から先生も実験の手伝いをしてくれることになった」
「みんなぁ? よろしくだよぉ?」
俺が紹介し、女教師が挨拶する。
「…………」
「…………」
「…………」
ポーンやツインテ少女たち、筋トレ受講者らは芳しくない反応だった。
まあ、評価は地の底だからな。
妥当というか、然るべき態度というか……。
「み、みんなぁ? 先生もぉ、いっしょに頑張るからぁ? えいえいおぅ? なんだよ?」
シーン……。
見てらんねえ。
「先生、そのノリはダメって言ったでしょ。あと動きやすい格好で来るように伝えたよね。なんでそんなヒラヒラした服なの?」
「ええ? これでもぉ、一番あっさりしたお洋服だよぉ? お化粧もちゃんと薄めにしてきたしぃ?」
レース付きのワンピースを引っ張りながら女教師が言う。
うわぁ……。
「「「…………」」」
ますます冷たくなる生徒たちの視線。
イラッって効果音がここまではっきり聞こえるなんて。
大丈夫かな……。
ちょっと……いや、かなり微妙な雰囲気だけど。
とりあえず頑張ってね。
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