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決闘の当日。決闘の会場は学園内に併設された競技場だった。
さすがは貴族の通う金持ち学校。
何でも設備が揃ってるぜ。
客席はすでに満員に近く、大勢の生徒や関係者で埋まっていた。
意外とギャラリー来てやがる……。
こいつら暇なのだろうか。
教員用の特別席にいた魔法実技の教師、ゼブルス教諭と目があう……が。
それはスルーして。
その隣にいる金髪の女性に視線を移す。
彼女の耳は何と鋭く尖っていた。
まさかエルフなのか……? なぜエルフがいる? ポーンに訊いてみると、
「ああ、ナイトレイン校長だよ。知らなかったの?」
「校長ってエルフだったのか」
「正確にはハイエルフらしいけど……静謐さがあって神々しいよね。あれこそ本当のエルフって感じがするよ」
ちらっと俺を見て言うポーン。どういう意味だ……?
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