決闘と成果

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 何を隠そう、筋トレ受講者たちの魔力量と出力は密度ぎっしりトレーニングの結果、かなりすごいことになっていた。  魔力の操作が苦手なのは相変わらずなので、広範囲に展開したり遠距離に飛ばしたりする一般的な魔法の使い方はできない。  しかし、拳など身体から切り離さずに放つ魔力濃度は相当なもの。  ぶっちゃけ、凝縮された濃さだけならルドルフすら怯むレベル。  そんなものをダイレクトに叩き込んだらどうなるか?  上位の魔導士ならまだしも、ラッセルの腰巾着程度なら一時的な魔力中毒を起こして昏倒させるくらいわけはない必殺技になるのだ。 「フィーナの戦いで我輩は確信したのだよ? 連中が呪文を詠唱する前に距離を詰めることができれば我々が負けることはないと!」 「「「「「うぉー!」」」」」  ラルキエリの言葉で士気はさらに上がっていく。  貴族生徒たちが魔法を使ってきたらそれはやはり脅威だろう。  だが、発動前に懐まで入ってしまえば何も怖いことはない。  静かに待ってやる義理はどこにもないのだから。  身体を鍛えることを野蛮な行為と蔑むモヤシたちよ。  覚悟するがいい。  
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