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スーツに包まれた体はとても筋肉質ではあるが、身長が高いせいか、とてもスマートに見えます。短く揃えた黒髪が、きょうはしっとりとしています。 あぁ、いつか抱かれてみたい。 「やぁやぁ、冷たくなった体を温めに来てくれたのかい?さぁ、骨が砕けるまで抱きしめておくれ!」 と私が両手を広げると、「遠慮する。以前、腕相撲をしてくれと言って骨折させたことを思い出すからな」と新藤が苦虫をかみつぶしたような表情をみせます。なんとも愛くるしい表情です。 「それなら問題ない。あれから骨密度はさらに下がったし、引きこもってばかりいるから筋力も下がった」 「問題しかないだろ」と郡次くんがため息をつきます。 その息を少々真空パックにつめて、持ち帰っても問題はないだろうか?
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