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「だから君と同じ「嘘だ!」
同じ調子で話すクロロの言葉を遮り、話し出した。
「僕はこの体にされたんだ!何か知ってんだろ!答えろ!」
「知ってますとも、でも答えません。これ以上の接近は怒られそうなので。それでは私は帰りますね。」
「待て!」
嶄の言葉を聞くこともなくクロロは風を切る音と共に走り出し、瞬く間に狼の姿になり、走り抜けた。
嶄は走り去ったクロロを追いかけようとしたが、すでにクロロの姿は見えなかった。
「くそっ!なんなんだよ...!」
狼族、あいつの他にもいるのか?でもどう探したら...。いち早く探し出して知ってることを聞き出さないと。
なぜあいつは僕を見つけられたんだ…。確か僕を見つけた時ににおいがどうとかって言ってた気が…。
無意識のうちか嶄は鼻に神経を集中させていた。
「あっちだ。」
嗅ぎつけた方向に勢いよく駆け出した。
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