おじさんの溜まり場

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「いらっしゃ……げ…神崎。」 笑顔から一転、不機嫌そうに変わった赤髪少年の顔。 「あらぁ…これはこれは問題児武藤君。うちの学校バイトOKだっけ?」 ニヤニヤと笑いながら、安いスーツを着崩したヒゲの男は入店する。 「む、武藤…?何言ってんだテメェ…お一人様入ります!」 「……なんで俺の目の前?カウンター席他にもあんだろ。」 「お客さんに向かってその態度?…まあその赤髪を裏切らない態度だけど。熱燗ちょーだい。」 「髪は関係ねェだろ。これ飲んでさっさと帰れ。」 「いーやっ。…おにーさん灰皿ちょーだいな。」 「奥の席行きゃあんだろなんでわざわざお前の顔見なきゃいけねェのよマジでさっさと帰れ。」 そう言いながらも、武藤という少年は荒々しく灰皿を置いた。 「……ふぅ…。」 神崎と呼ばれたヒゲの男は、煙草の味を楽しみ、その煙を武藤という少年の顔に吹きかけた。 「…なっ…!」 武藤という少年は顔を真っ赤にし、下を向いてしまった そしてヒゲの男はニヤリと笑いこう言った 「…へぇ…?…若者にしちゃあいろいろ知ってんだな。明日から可愛がってやるよ。」
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