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 言い忘れたが、凜乃ちゃんの夢は、見る度に前回の「続き」になっている。  俺と凜乃ちゃんの親密度が夢の回を追うごとにアップしていく感じ。恋愛シミュレーション?エロゲ?のようなものとでも言うか。  なので、いつか俺たちの関係が進んでいけばあんなことやこんなことも夢じゃないかもしれない。 いや、そもそも夢っていうのは置いといて。  ちなみに一昨日は、凜乃ちゃんと始めてのデートの約束まで漕ぎつけていた。  やっとここまで来たって感じなのに。  早くデートがしたいんです、マジで。  何か理由をつけて、泰士郎による「おやすみ」の上書き防止について考えなければ。  例えば睡眠薬を盛るとか…。  でも、アスリートの泰士郎はドーピングでひっかかったりするかもしれないし、なかなか大変だ。それ以前に傷害罪に問われでもしたら俺的に大変。 「ねえ、なんかホントに大丈夫? やけにぼーっとしてる上に顔色悪い気がするよ」  あのねえ、それはお前が余計な「おやすみ」を言ったからであり…。 「…それよかさ、お前、近々部活の遠征あるって言ってなかったっけ?」 「あるよ、明後日だね」 「明後日か。おーけい」  根本的な解決にはなってないものの、とりあえずこいつが留守にする日があるという事実はありがたい。  その日、一気に凜乃ちゃんとの距離を詰めてみせるさ。ふはは。
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