第1章

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今日も渡せなかった。 好きなものはキレイなもの。 そう言って、クラスのみんなに散々笑われていた。 「お前、それは身の程知らずだろー!」 「どんだけメンクイだよ!」 「クラスの女子を敵に回したな」 「ちょっと!それどうゆう意味よ!」 お昼休みの教室は、楽しいのシャボン玉が次々弾けるようにキラキラした笑いで溢れていた。 「え?ちょ、違うって!そうじゃないよ!意味違うっ!」 彼の言葉を聞いている人はいない。 私以外には。
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