春時雨 1章

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朝、ふと目が覚めると 泣き声が聞こえる。 なんだろうと好奇心で鳴き声の方へ進む。 辿り着いた先にはkidoと書かれた部屋。 「キド...?」 キド「っ...ぅぁ...」 「大丈夫?」 キド「ん...セト...?」 「ごめん、起こしちゃったッスか?」 キド「大丈夫だ。どうした、急に」 どうするか...ここは攻めない方がいいか。 「ううん、特に用はないッス!おやすみキド」 キド「...ぁぁ。おやすみセト。」 「おはようッス。」 カノ「おはよ!セト!」 あれ、キドがいない。珍しいな...どうしたんだろ。 「あれ、カノ、キドは?」 カノ「あー、それがさぁ...風邪、ひいちゃったみたいなんだけど、そのまま任務行ってないんだよ...」 「行き先知らないんッスか?」 カノ「残念ながら」 「...そうッスかキドを信じるしかないッスね」 カノ「...うん」 キド「痛ッ!」 カッターがグサグサと突き刺さる 全く、こんなこと俺にやって、何が楽しいんだか... ぁー。何でこんな事になったかって? ...風邪ひいてたらしい。 気付いていたけど...な まぁ、団長だから。そう呪文のように 唱えて笑う 俺なら大丈夫。 だが、風邪のせいで能力が使えずに 相手に見つかった。と言う訳だ。 カッター。 ナイフ。 暴力。 様々な凶器で俺は弱る。 キド「あっぐ・・・」 今のは、キツイ... 思いっきり腹入ってるって...... マズイな。 今の段階で逃げれるか... 最後だ。ヤケクソだ。 そんなこと考えながら 走る。最後の力振り絞って。 データだけは手から離さない。 ?「どこいった!?」 ?「まさか、逃げたんじゃ...!!」 ?「そんなわけない!」 喚いてろクズが... 目が眩む... 頭が痛い... 修哉...幸助... 私はアジトの前で倒れた 「まさか、ね」 セト「行くッスよ...」 案の定キドが倒れてた。 夢なら夢って言ってくれよ あー。ちゃんと欺けてるかな。 妹、好きな人こんなんにさせといて。 フザケンナ。 優しくキドを抱き抱え キドの部屋へと進む セとは...泣いてるよ、ね あーもう、最悪。
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