第2章 お世話になるニャ

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「お前のような奴を放っておくわけにはいかない。たとえ神様が許してもこの俺が許さない」 「ニャって言わないの?」 「七都、そこを突っ込むのは後にしてくれ」 「な、何よ何よ、変身したぐらいで、怖くなんか有りませんわ」 「これで終わりだ、猫爪乱舞、アート三色団子!!」 「あれーーーーーっ」 「倒しちゃった」 「2人とも大丈夫か?怪我はにゃいか?」 「大した事ないよ。それにしても、何で三色団子なのよ?」 「さっき、千代子婆ちゃんが食べさせてくれたのニャ。美味かったニャ」 「さっきの猫魔、猫っぽく無かったよね?」 「ギクッ」 「猫にも見えたけどさ、犬みたいな…狼みたいな」 「そ、その事は、また今度話すニャ」 「光は、何か知ってるの?」 「うーむ(猫魔が話したくないのなら、私の口からは言うまい)」 「まあ良いわ。猫魔ちょっとカッコ良かったよ。あのままで居れば良いのに」 「それは出来にゃいニャ」 「何でよ?」 「女神様との約束ニャ(それに、光の神は子供の姿の俺しか知らにゃいから、この姿で人間界に来たのニャ)」 「まあ、良いっか。子供の姿の猫魔の方が可愛いし」 「何であんな子に助けられるのよ、このアタクシが。お礼なんて言わないんだからね」 「腹減ったニャ」 「帰ろ帰ろ、頑張ったご褒美に猫まんまあげる」
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