第1章 えーーーっ?神様が引退?!

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「お兄…ちゃん?」 「今動いたよね?餡先生!」 「え?」 〈光の身体に目をやる餡〉 「治療するから、皆んなは部屋を出て!」 〈部屋を出る村人達〉 「ほら、満も七都も、出た出た」 「満、大丈夫だよ。餡先生腕だけは確かだから」 「「だけ」は余計でしょう?ほら出てて」 〈七都は満を連れて部屋を出る〉 「えっ?」 〈治療をしようと餡が振り返ると、光の身体が金色の光に包まれていた〉 「貴方…確かさっき、光の神って言ったわよね。神だが何だか知らないけど、亡くなった人の身体を乗っ取るなんて、どういうつもり?」 「すまぬ…うっ…」 「あっ、まだ動いちゃダメ」 〈そう言って光の身体を寝かせる餡〉 「不思議…傷が癒えて行く。これが貴方の力なの?でも何の為に?」 「私に出来るだろうか(この世界を…救う事が)」 「何の事情が有るか知らないけど、用が済んだら帰るんでしよう?死んだはずの兄が生き返って喜んでる満ちゃんはどうなるのよ?」 「事実を話さねばなるまいな」 「それはちょっと待って。私は普通の人に見えない物が見えるけど、見えない人には理解出来ない事も有るでしょう?」 「その人になりきるしか無いニャ」 「猫魔」 「光の神、置いて行くなんてひどいニャ」 「猫まんま?」 「オバサン、猫まんまじゃないニャ。猫魔ニャ」 「おば、おばさん?ちょっと化け猫さん。おばさんは失礼でしょう?」 「化け猫じゃないニャ。妖魔ニャ」 「おんなじじゃない」 「言っとくけど、俺は良い妖魔ニャ。光の神様のペットなのニャ」 「ペットにした覚えは無いが」 「細かい事は気にしニャい、気にしニャい」 「私も、猫まんまの言う通り、なりきるしか無いと思うわ」 「そうニャろ?中々話しがわかるニャ。でも言っとくけど俺は猫魔ニャ。猫まんまじゃないニャって、聞いてニャいし」 「猫魔でも猫まんまでも、どっちだって良いじゃない」 「光の天使も居たニョか?」 「猫魔ちゃーん。猫まんま食べる~?」 「食べるニャ!」
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