Vol.2 結婚

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カレシは地方出身だったので、 新幹線に乗って挨拶に行った。 新幹線の駅を降りてから在来線に1時間 駅を降りてからもタクシーで15分ぐらいかかる 東京生まれの私にとっては ど田舎の地だった。 田んぼと畑に囲まれた住宅地 大きなドブ 白いヘルメットを着用して自転車に乗る学生 平屋建ての家はサザエさんを思わせた。 カレのお父さんは銀行マンで それはそれは堅実で真面目な人だった。 お母さんは専業主婦で、畑で食べる分の野菜を作っていた。 こんなふうに生活して 息子を東京の大学に送り出したのだなぁと思うと、 やっと就職した息子を私が奪ってしまうような気がして ちょっと胸が痛んだ。
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