ねこのしっぽ

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「どこ行ってたのよ! こんなに泥だらけになって…… あなたまで居なくなったのかと……」 ママは怒鳴り声と同じくらい僕を強く抱き締めた。 「いいじゃないか、ちゃんと帰って来たんだ。 こいつだって急にノアが居なくなったんだ。 どうしていいか分からないさ、なぁ」 そう言って頭を優しく撫でてくれた。 「ほら、ご飯も用意してあるわよミケ」 僕もパパやママやノアみたいに強くなるからね。 「おっ、見ろよこいつ。 ノアと同じように尻尾振ってるぞ」 僕の尻尾で皆んなを笑顔にするからね!
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