ねこのしっぽ

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ハァ……ハァ…… 乱れた息を整え、 「よし!」 気合いを入れてゆっくりゆっくりと顔を上げていく。 ノアが登った太い幹。 段々と細くなり、分かれていく枝には色を失った葉が覆っている。 更に上…… ノアがチョコンと座った枝…… 「居ない……」 見上げた僕を照らす月は、この間見た月の半分だった。
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