17.貫いた嘘と真実①

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日本で就職することは元々希望通りだったし、ありがたいことに、今の時代は日英バイリンガルのための就活制度が整っていることもあって、難なく内定まで結ぶことができたのだ。 「渡米した途端、急に怜斗と連絡が取れなくなって本当に心配したんだぞ? やっとの思いで連絡先を掴んだ時、お前から連絡が来たと思えば、電話で一言『帰国する』だもん。 心底驚いたわ」 渡米する直前、勝手に連絡を断った俺を健は見放さず、ずっと探してくれていたらしい。 それをようやく耳にした時、すでに渡米して三年が経っていた。 俺から一方的に音信不通にさせたのに、健は諦めずに俺を探してくれた。 事の大きさを知った時、このままではいけないと思った俺は、帰国間近に俺から健に連絡を取ったことが、こうやって再会するきっかけの一つになった。
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