17.貫いた嘘と真実①

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「…怜斗…お前……大丈夫…?」 約四年ぶりに再会した瀬川健は、会った瞬間泣きそうな顔をして、唇を歪ませた。 「…お前、第一声それかよ。 久しぶりだっていうのに」 皮肉たっぷりに口角を上げていつも通り笑みを作った。 「お前、ちゃんと笑えって…」 健の声は震えていた。 そんな健に向かって、 「…普通に笑ってるって」 だが、健にはそう見えないらしく、そう笑って言ってみたけれど、反応はない。
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