17.貫いた嘘と真実①

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「久しぶりにお前から電話が来た時、泣きそうになったよ。 生きててよかったって、マジで思ったくらいだし。 …ありがとうな、連絡してくれて」 健のこの言葉に、自分の頭を殴りたい衝動に駆られた。 こんなに心配させてしまったんだと思うと、申し訳ない気持ちとありがとうという思い。 身勝手な俺を許してくれる健の寛大さに胸が熱くなった。 「ごめん…心配かけて」 「…いや、いいよ。 お前もいろいろあったんだろ?」 「……」 「帰国するっていう報告より、一番驚いたのは…… ……まさか、お前と白河さんが別れていたなんて……」 健は、俺が話した“ある事情”を口にした。
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