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新たな召喚士の誕生を一緒に見守っていた集団の中に、クロム・ハーツ国の国王も居たのだ。
「クロム・ハーツには、王女が居ない――片方の赤子は私が引き取ろう」
実はクロム・ハーツ国には、まるで呪いが掛けられた様に“姫”が誕生しなかった。
「…大老婆様!! 私からも、お願いします!!」
アイラは、この子達が助かるなら…と、藁にもすがる思いだった。
「この子の片方には、王女の身分が与えられる――殺されるよりは、良かろう」
「フン…良いじゃろう」
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