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うっそ~っ!!??
少々のことでは驚かないかずであるが、
さすがにこの時は、生まれてこのかた五本の指には入るくらいに驚いた!!!!!
どうする!?
野良のママ猫を刺激するのは、あまりにも危険だ。
だからといって、このままここで子育てしてもらう訳にもいかない。
かずはたっぷり10秒考えた。
ママ猫はたった今、家主に見つかったことを自覚したはず。
ここは危険だと察知したはず。
きっと朝までには、子猫を連れて自主的に避難しようとするに違いない。
そう、願わくは、平和的に自主退去していただきたい。
そのためならば、家主の安眠する権利には、この際一晩だけ目をつぶろうではないか。
かずは、ママ猫が退去しやすいように、真夜中の玄関戸を全開にした。
玄関までのママ猫の通る道筋を考えて、通り道からは身を隠すことにした。
そうして、ベッドで寝るのをあきらめ、応接間で息を潜め、ひっそりと一夜を明かしたのである。
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