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自宅に戻った彼、少し気になるのか急いで寝室へと向かった。
そっとナイトテーブルの天板を押してみる。
もう二度と鳴いてはくれなかった。
「なぁ、もうあの夢は見せてくれないのかい?」と寂しそうな声でナイトテーブルに話しかける。
――返事をする猫なんていないよな。
帰り道のコンビニで買ったツナ缶を皿にあけるとナイトテーブルの上に載せ軽く手を合わせる。
その後、彼はあのアンティークショップを見つけることは出来なかったのだった。
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