始章 彼は今…

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そう言った彼は、虚空より光を纏う剣を顕現させ、眼前に迫る闇をーーー 横薙ぎに一閃した! 流星の如く光輝く剣の軌跡を残して、闇を消し飛ばした。 そして彼は何事もなかったかのようにこちらを振り向く。…あれ?もしかして尾行バレてた? ともかく、彼が無事でよかった。 そして彼はゆっくりこちらに歩み寄る。 これが...、彼の秘密なのだろうか? これが...、私の答えなのだろうか? 「よう、アリア。心配させたみたいだな」 私の姿を見ても、彼は驚かなかった。まあ、それもそうか。尾行に気付いたなら、気配や足音などから推測することも可能だろう。彼は無駄に鋭いのだ。気付いて欲しいことには鈍感なのに... 彼は手に持つ剣をしまい(どこにしまった!?)、私に言う 「さ、帰ろうぜ...アリア」 彼が私に隠し事...。今回の闇などの不思議な一件。不安も残るけど、私たちが離れ離れになることは、ないだろう。 私は元気よく答える 「...うんっ!!」 結局、あの声の正体は分からなかった。なにかの前触れなのかもしれない。でも、彼と一緒なら大丈夫だろう 「いつまでも一緒にいようね、フォミット」
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