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ミヤビ・エニシ「「え! やった~!! 母さまありがとう♪♪」」
ガツガツ、ガツガツ!
母「……うふふ、こ~ら慌てずに食べなさいな。鯛は泳がないわよ♪ なんて♪」
???「あっ!!!こんなところにいたかーーー!!!!」
母・ミヤビ・エニシ「っ!!??」
シュバババッ!!
???「あっ、くそ! アイツら逃げやがったー!!!」
アイツらがいた縁の下には、先ほど食べていた残骸だけが残っていた。
手を伸ばしてそれを拾う。
魚屋の店主「今日はせっかく脂がのった活きのいい鯛を仕入れ、刺身を作ったてのに」
4~5分間、目を離していたら消えていていた。
手のひらを見つめる。先程拾った鯛の成れの果て。
魚屋の店主「それにしてもあの猫達、家族かな? 大きいのが一匹、子猫が二匹。声をかけたら一目散に逃げていったぞ」
逃げた方向を一つ一つ眺める。
魚屋の店主「……きれいに皆、別の方向へ逃げていったなぁ。まるで……蜘蛛の子を散らすようだった」
完
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