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「いっつも冷たいよなぁ、茂波実ちゃん」
出逢いはそう、ちょうど18年前。茂波実ちゃんが2歳の時。偶然行った公園で、茂波実ちゃんに出会った。
「あしょぼ」
俺の弟の二雄が茂波実ちゃんに声をかけたのだ。
「うん」
俺も交ざることにした。
「茂波実」
そんな珍しい名前誰が忘れるだろうか。
「優理」
そう呼ばれていた茂波実ちゃんの連れ。顔は似ていないが、同じリュックだった。
ピンクのリュックの優理と紫のリュックの茂波実。珍しい名前だったからか、覚えていた。そして、その時思ったんだ。僕はいつかこの子と結婚するかもって。
「ねぇ、優理ちゃんは元気」
茂波実ちゃんにそう聞いてみた。
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