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「そうだな。身体も絞んなきゃ
ならないし、稽古もしておきたい。」
賢一はペットボトルを開けながら答えた。
剣道のことになると彼の切れ長の目は
武道家としての光を帯びる。
「そういえば、酒やめたの?」
「肝炎になりかけてやめたよ。『このまま
じゃ確実に肝臓ガンになる、ここ(パリ)で
危篤になってから日本の家族を呼んでも
間に合わないぞ。』って医者に脅かされた。」
「オレにはドラえもんのどこでもドアが
あるって言わなかったの?」
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