夕凪

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「黙っていなくならないで。引き止めたり しないから。」 あなたの選択をわたしは否定しない。 だから、最終通告を省かないで。もう 会わない、でいいから。 「あんまり先走るな。」 「二度とあんな想いはしたくない。」 「今度同じことをしたら、その時点で既に 俺はお前に会う資格はないと思ってる。 偉そうなことを言えた立場じゃないけどな。」 賢一は再びソファの背もたれに身体を預けた。 「時差ボケだな。眠い。」
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