野良猫の一人旅

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 自由気ままに流れゆく雲のように、風に吹かれるまま、気の向くまま、ボクは旅をしてるのさ。  夏場は暑くて大変だったよ。  ちょっと寒くなってきたから、幻のおしるこを食べに、知床岬に行こうかと思ったんだ。   ボクは甘いものも辛いものも好きなんだ。  なんだか良い匂いがするな。  ふらりと立ち寄った美瑛の丘で、焼き鳥の缶詰を持ってる人を見かけたのさ。  ボクは猫だけど、人の言葉がわかるんだよ。  焼き鳥の缶詰は、ボクの大好物。  食べてみたいな。ボクにくれないかな。  焼き鳥の缶詰を持ってる人の顔を見つめていたら、ボクにご馳走してくれたんだ。  久しぶりの焼き鳥の缶詰。それはそれは美味しかったよ。  あまりの美味しさに、おかわりしちゃった。  親切なさきおばちゃんが、名無しだったボクに名前を付けてくれたんだ。  ボクの名前は今日から、ちゃとらん。  初めまして、よろしくね。にゃあ♪
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