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初デート
午後１９時４５分
世の町並みはクリスマスモード
人々の息を白く染め
夜なのに
イルミネーションのおかげで明るい
かじかむ手を自分の息で温め
貴方を待つ
「ねぇ、かずくん、クリスマス一緒に過ごそうね」
「おう、当たり前じゃん」
男女の若いカップルが
手をつなぎ ラブラブしながら私の前を横切る
（私もああやってしたいなあ・・）
妄想ばかりが脳をまとい
かなうはずもないことを思って・・
なんで話聞いてくださいなんて言ったんだろうと
後悔する
待ち合わせは２０時なのに 張り切って早めに来た自分が恥ずかしくなり
マフラーに顔をうずめた
ブーブーブー
スマホのバイブが鳴る
『かすみちゃん、もう家かな。ちょっと会いたいよ。いきなりごめんね』
佐藤さん・・・
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