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部屋のドアの開けたのも和希だ。 玄関に入ると、三つの鞄を放り出し、後から入ってきた愛由美を直ぐに抱き締めた。 「武藤くん!」 「体が冷えたって言ってるだろ、あっためてくれよ」 愛由美は直ぐにその体を押し返す、しかし愛由美は背を壁に押し付けられる。 「ばか……っ!」 言う唇を、和希は口で塞ぐ。 和希は止まらない、愛由美のマフラーを外し、コートを脱がし、ベルトを外すとスラックス毎床に滑り落とす。 「いや……っ」 「嘘言うなよ」 「今朝だって……っ」 「だから、10代の性欲なんてこんなもんだって。随分我慢してきたしな」 和希は笑いを含んだ声で言う、言いながら自分もコートを脱いだ。 まだ制服のままだった、愛由美は息を呑む。 教師と生徒、その現実が目の前にある。 「本っ当に……っ!」 愛由美は精一杯、腕に力を込める。 「それ以上したら、嫌いになるから!」 声を張り上げると、和希は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐににやりと人の悪い笑みを浮かべた。 「嫌いになるって事は、好きって事だよな」 「えっ、違う!」 「好きって言えよ、そうしたらやめてやる」 「言わない!」 「あそ」 和希はどんな回答でもやめるつもりはなかったのだろう、愛由美の小さな体を肩に担ぎ上げた。 「えっ、ちょっと……っ!」 肩に担ぎ上げたまま、愛由美のパンプスと一緒に足首に引っかかっていたスラックスを床に落とす。 愛由美は最後の抵抗で暴れてみるが、全く無意味だった。 和希は愛由美をベッドに放り出し、すぐさま覆い被る。 「授業中もヤバかった、昨夜のお前思い出して」 耳元で笑いながら言い、手は愛由美のジャケットを脱がしにかかる。 愛由美は青ざめて体を捩った。 「だから、やめた方がいいって判ったでしょ!」 「いいから大人しくしてろ」 低い声で言って、愛由美の首筋に歯を立てる。 「素直じゃない愛由美に、お仕置きの時間だ」 その声音に愛由美は息を呑む。 「手、冷たいけど勘弁な」
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