我慢

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“昨日はごめんな” 「……うん」 やだ、どうしよう。 俊ちゃんのやさしい声を聴いていたら、安心して涙が出てきてしまった。 “泣いてんのか?” 声を出していないのにそんなあたしにすぐに気づいた俊ちゃん。 “今どこ? 家?” 「ううん。学校の近く」 “外?” 「うん」 “……んなとこで、泣くなよ” 消えそうな声で呟くように言った俊ちゃん。 でもそれに対してどう答えていいのかわからない。
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