229人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ、……陽菜?」
そんなときに後ろから名前を呼ばれてその声へと視線を移す。
「あ」
陵だ──。
「……泣いてんの?」
陵は心配そうに眉を下げながら少しずつ距離を詰めてくる。
「……、ごめん、俊ちゃん。あとで掛け直すね」
“おいっ”
俊ちゃんの呼ぶ声が聞こえたけれど、とりあえず今は陵と話したくてそのまま電話を切った。
そしてそのまま陵の方へと視線を向ける。
最初のコメントを投稿しよう!