229人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなわけないじゃん。陽菜の顔見てればわかるってことだよ」
「あ、そっか」
でもさすが有希だな。
実際そう思っていたから。
有希は、この後柏木の家へ行くと言って、カフェの前で別れた。
カフェにいる間、ずっと震えていたスマホ。
手に取ると、また……。
「もしもし」
“陽菜か?”
あたしが出ると、俊ちゃんはほっとしたように大きく息を吐いた。
そして大好きな俊ちゃんの声を聴いて、あたしの心臓はとくんっと音をたてる。
最初のコメントを投稿しよう!