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prologue
気が付いたら、恋をしていた。
子供の頃からずっと一緒にいた。
当たり前のように隣にいた君は、いつも隣にいるのに、いつも遠い。
それを『初恋』と呼べば聞こえはいいけど
それはあまりに長すぎた恋だった。
そして、ただ君を好きなまま、私は大人になった。
いつも笑っているところも
嘘のつけないところも
本当はあまり器用じゃない性格も
優しいところも、意地悪なところも。
『バカ響』
私をそう呼ぶ声も
全部大好きだった。
私の長くて小さな恋は
君にとってはきっと…取るに足らないもの。
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