平安異譚  激闘 扇川原の巻 序章

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三位の話は つづきます 「遥かなる昔、神々が地上におった頃、出現した魔であるからな。あやつは。」 「なんと。」 「神々がやつの強さに手を焼いて。扇川原のある場所に封印したのじゃが、最近、封印の一部が破れて、魔があふれでているのでのぉ」 「ならさあ、また神々が封印すればいいじゃん!」と 力童丸言うも 「いや、神々には、時が流れ過ぎたのじゃ。あやつを封印する扇川原までも来られるかどうか?」 「それで、我らに、なんとかしろとのことですかな。義父どの」 「いや、そなたらだけでは、かなうまい。やつが復活しては。じゃから、女の神さま共々、わしも出来る限りのことで、力を貸すことになったのじゃ」 と 言った 三位 背後より 白銀に輝く弓(月光)を 弓月丸へ 「この弓、月光は、どんな矢でも、破魔矢とする力があるゆえ」と 手渡しました。 そして もう一つ 白銀の鎚を 力童丸に 手渡し「この鎚は、白夜。これも魔を誅する力があるものじゃ」と 「婿殿には、先に美鈴より守り刀、渡してあるしの、それに、土地神からせしめた(笑)雷丸あるゆえ。よいかの。ほっほっほ」 「美鈴よ。お主には。この珠じゃ。こちらには黒い魔軍に対抗できる白いものたちが、入っている。これを使いなさい」と 白銀に輝く珠を 美鈴御前に 渡して 「と言うことは、美鈴も戦場へ連れて行けと?」 「今回ばかりは、お主達の、豪ばかりでは、どうにもならぬ。美鈴の柔なくば。さすれば、力童丸とやら、美鈴を守りや」 「はいなあ。三位のおっちゃん」 「して、早々に、都へ戻るがよい。やつら、動きだしたようじゃ」 三位 また 光り輝き 森の中央 輝く 女の神の珠へと。。。 そして 雷禅一行 都へと。
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