平安異譚  激闘 扇川原の巻 序章

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源 雷禅 帝の勅命を受けて 邸に戻るや 邸内にて ちょっとした騒ぎが 昼にも 関わらず 内裏や 陰陽寮を襲ったらしい 黒い流動体が 木陰に 隠れていて 雷禅達が 宮中へ 向かった 矢先 突如 力童丸や 美鈴御前の 目の前に 現れ 襲いかかってきたとか 力童丸 慌てず 前夜に 瑞江三位から 渡された 白銀の鎚を 構え その黒い流動体の中心に 打ち下ろしました。 白銀の輝きが 辺りを照らすや 黒き流動体は 跡形もなく 消し去ってしまいました。 「美鈴姉さん。大丈夫?そっちに行かなかった?」と 振り返る 力童丸に 微笑みを返し「力童はつよいね!一撃で、粉々にしちゃって」 と。 「三位のおっちゃんくれたこの鎚。なんて名前だったかな?本当凄いや」とはしゃいでいます。 「ちゃんと、名前も覚えておきなさいよ。白夜よ!父上が渡してくれたその鎚は。」と言われ 照れわらい。。 ただ やつら まだどこぞに いるのではないかと思い 力童丸 白銀の鎚 白夜を 構えるや 邸内庭を くまなく 動き回っていたところに 雷禅と弓月丸が戻ってきて お互いに 情報交換となりました。 そして 翌朝に 正親門の先に広がる 扇川原へ 魔物 オウギテイ討伐の 準備 と あいなりました。
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