ブラックハート(アルパカ探偵局の事件簿より)

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 髪を黄色に染め、茶色に日焼けした若い男が厨房をのぞきこんだ。次に、零門たちの客席をにらんだ。眉間にしわを寄せて、大きな声で威嚇をはじめた。  物騒なセリフで脅せば、このカップルはビビるだろうと思ったに違いない。  零門は椅子から立ち上がると一喝した。 「岡崎竜司! お前、動物愛護法違反、器物損壊、および詐欺罪と脅迫罪で指名手配されてるぞ。あちこちから、被害届が出てる。この店でも飼いネコに悪戯してわざとケガをして、金を詐取したろ?証拠はある」 「ふん、るせえよ!」  男は殴りかかってきた。  零門はあっさりとかわした。  パトカーのサイレンが近づいていた。  アヤメがブラックハートにささいた。 「あんたの冤罪が証明されるよ!頑張ったね!」  にゃ!                               
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