迷い猫が最後に伝えたかったこと

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部屋を確認する 朝は、慌てて出てきたから 気づかなかったけど 「にゃー」 ミルクは、いた 「……私の普通の生活が」 失礼だけれど がっくりして、猫を見た いなくなって普通の日常に 戻っていることを期待したからだ 「家で待ってたのね」 私の見える霊は全員 家で待っている。 どうやら、この部屋と この部屋のベランダしか 動ける範囲がないようなのだ 仕組みは全く分からないが 祖父や 他の霊がそういっていたのを思い出す 「やっぱり何か目的があるんだよね てか、君は何でそこにいるの?」 ミルクは部屋においてある 茶色の小ぶりで 丸いプランターの上に 浮いていると言ったほうが正しいのかは 分からないが、座っていた
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