迷い猫が最後に伝えたかったこと

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「何で…?」 「彼氏が見たいって」 「持ってないの?」 「実家にあるよ でも取りに帰るなら、雛ん家のが近い」 「あはは」 笑えてしまった。 その間にもミルクは、ずっと鳴いている。 「いつのー?」 「幼稚園の てか、卒業アルバムじゃないね 卒園アルバムだ」 「……懐かしすぎるやつだね いつ取りに来るの?」 「懐かしすぎるやつよ。 日にちは、分かったら連絡する そう、雛。そのアルバムにさ 私と雛が二人で写ったのがね可愛いから見てみて」 「えー、どこのページ?」 「えーと、どこだったかな?」 「待って、今見てみるよ」 「にゃー!」 アルバムを取り出す。 ミルクはかまってくれないからか さっきより、鳴き声が大きくなる
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