迷い猫が最後に伝えたかったこと

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「ごめん、ミルク…」 しゅんとしたミルクに 言い方がきつかったかなと思い、謝った 「怒ってごめん、どうしたの…?」 すると、ミルクは 弱々しく立ち上がり アルバムの上を少しずれて また座り込んだ 不思議に思っていると 「にゃー」 ミルクは、弱々しく鳴く。 でも…そのずれたところにあった 写真を何気なく見た 「これ……」 プランターが写っている 小さいけど、 男の子が持っている 私のプランターだ 「そうだ…この子にもらったんだ」 誰にもらったか 顔はわかるのに名前が分からないから 知りたくて 今までも探したこと、あったのに 見落としていたみたいだ 「もしかして…ミルク」 「にゃー」 ミルクは、鳴いてぴょんと一回飛んだ 「まさかね」 私はそう言い、アルバムをもう一度見た
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